抗日キャンペーンについて思う in 浙江大学

金曜日(休暇)・土曜日と中国人友達と2人で杭州まででかけて中国アマチュアオープンに参加。(残念な)結果はまた別に書くとして、そこで気になったことをば。


大会は、広大な浙江大学のテニスコートにて。華東師範大学もでかいけど、その数倍はでかい。


3日間に渡る大会で、華東地方の主要都市からアマチュアテニス界から結構有名なメンバーが揃っています。そういうメジャーな人はだいたい車で来てるから、外のホテルに泊まってるんだけど、僕らは車なし。なので、大学内の留学生寮に一泊130元(2人で)で泊まることに。うーん、なつかしの大学寮。部屋にトイレが付いてる豪華版でしたが、残念ながらトイレが臭くてねー。。。



んなマイナー問題よりもなによりも、中国人の友達と一緒に泊まって一番困ったこと。それはテレビ番組。テレビをつけると、ほとんどが抗日記念番組。。。5チャンネル位連続で続くことがあって、またそれが八路軍がらみの戦争ドキュメンタリー、抗日ミュージカル、犠牲者の遺族インタビューなどなど、バラエティーに富んでいる。


朋友は見ちゃダメ、見ちゃダメと気を使ってくれるけど、やりすぎだよ。残念ながらこの国の政府には、日本と仲良くなろうって気がさらさらない。残念ですよ、ほんと。そして、それを信じちゃってる国民達。長い道のりになりそうです・・・


この抗日番組は今年が60周年ということで、この夏ずーっと放送されてきました。それこそ、ヘドが出る位に、沢山。


その背景は、この記事をまず見てください。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050903-00000024-san-int


もう、ツッコミどころ満載で。


胡主席は大会で演説し、日中友好の重要性を強調するものの、日本側に「侵略を美化する動きがある」と述べた。


→どこから侵略を美化する、っていう妄想が??? やっぱ、大東亜戦争=アジア開放っていう奴でしょうか?この際、中国教科書問題等の「中国のやってきたこと全部美化運動」は別にして、日本の歴史教科書も、侵略を美化までは絶対ないと思う。日本がアジア開放したなんて思ってる学者が居ること自体には申し訳ない気持ちですけれど。


このアジア開放論への中国人の考え方って、"原爆を落として、戦争を早く終わらせたんだから、やくだったろー感謝しろっ"て言ってるアメリカ軍関係者に対しての日本人の違和感と同じだろうと思います。普通なら、その前に、一般人に化学兵器を使ったことを詫びなさいよって思うでしょうし。


日本の世論を全く反映していない動きのお陰で、中国主席がこんなこといってしまうんだから、敵いません。。。中国主席にも、サンケイ新聞にも軽率な発言・運動には反省を促したい。


 また胡主席は、「党は抗日戦争のなかで重要な指導作用を発揮した」などと述べ、中国共産党が果たした「核心的」役割と胡政権の掲げる「平和的発展路線」を強調。


→だからって、ここまで抗日だけにフォーカス当てない欲しいんですが。。。。


 中国は、日本が降伏文書に調印した九月二日の翌日を「勝利記念日」としており、「抗日戦争勝利六十周年」をテーマに日中戦争の発端の盧溝橋事件が発生した七月七日ごろから、大々的に「愛国愛党」キャンペーンを展開してきた。


→長かったですよ。反日キャンペーン。。。そういや、これとは別に、5月位にも、別途抗日記念日ありますよね。年に3ヶ月間も政府リードで隣国へのアンチを煽りまくる国って、他にないよ。勘弁してくれ。


 背景には、一党独裁体制を敷く中国共産党が、官僚の腐敗問題などで低下する求心力を維持するため、「抗日戦争勝利を最大限に利用」(中国筋)しているという面がある。


→これを分ってる中国の人が果たして何人いるのか・・・


一番ブルーなのは、この雰囲気の中では、親友とも抗日については議論もできない。やっぱり刷り込み効果ってのは恐ろしいから。すごくオープンマインドな彼でしたが、議論は避ける感じだったから。すまんなーというより、これについて話すのは止めようという。


友人関係にも暗い影を射す反日・抗日キャンペーン、いい加減にしてくれ。