中国人との一体感・信頼感の醸成について

2ヶ月振りくらいですか、ご無沙汰しております。


いやはや、会社はこの数ヶ月の混乱期をなんとか抜けようとしておりまして、明るい兆しを感じております今日この頃。いろいろと体制変更を行い、徐々にノイズを取り除いていくプロセスは、今考えるとスキッするけれど、ストレスのたまる仕事でした。


当然、自身の力だけでは足りないので、本社からサポートももらいながら、ひとつひとつ足場を固めていく。やっと、それなりに、形になりつつあるかと感じることができるけれど、とはいっても、マイナスからゼロに戻しただけ。


運営できているだけであって、経営はできてないよね。まだ。現状把握と目の前の問題をクリアしていくことに必死で、戦略的思考はいまのところ、ゼロ。これからの課題。



最近やっぱお疲れ気味で、またもや、胃腸をやられ、先週末ダウン。下痢。中国来て何度目だ、下痢。次の帰国ではビオフェルミン大量購入します。



ちょい具体的な仕事の話。この数ヶ月ずっとやろうとしてるのは、中国スタッフとの信頼関係・一体感を持つこと。それでも、相変わらず感じるのは、日本の会社(本社)のような絶対の信頼感や一体感がない。。。やっぱ、中国会社では"このスタッフとなら心中できるぜ!"っていう信頼感がなかなか生まれない。これは、僕ら日本人スタッフがバイアスしてるのか、中国人スタッフの特徴としてあきらめるべきなのか。そこが常によく分からない。


今の会社は、グループ全体では社員の半分が外国人(大半が中国系)になった。当然この流れを実行に移してきたほとんどの幹部同士は一緒に事業を起こしてきたという仲間意識、信頼感が感じられる。ほとんど、と書いたのは、幹部の中にひとりだけ信頼感を共有できないメンバーがいて、彼が巻き起こしたのが、この半年の混乱、という訳である。


脱線覚悟で、幹部なのになぜ本部との信頼関係を築けなかったかを分析すると、原因は単純に言えば、"言葉"であるように思う。彼だけが、幹部で日本語が話せないという、コミュニケーション問題。


グローバルカンパニーだとかっこつけてみても、僕らは日本の会社に違いない。お客様はすべて日本にいて、商売の基礎は日本にあるから。日本のお客様・日本の仕事の進め方が理解できなければ、仕事になるわけがない。


本社は特に英語を得意にしておらず、英語でのコミュニケーションはとれるにしても、重要な決定をスムーズに行うほどうまくはできないし、当然日々のコミュニケーション・雑談はいわずもがな、英語ではほとんどできないに等しい。
当然、重要資料はほとんど日本語。会議も日本語メイン。通訳はいるにしても、限界はある。こういったことを考えると、彼が日本の意向・進め方を理解できず、重要な情報を拾えないのも、ある意味仕方ないし、結果としてお互いにちぐはぐになり、一体感が無くなったのだろう。


(それに加えて、元々なんとなく他人事で仕事をする・実務責任者であるにも関わらず教授然とした物言いが目立っていたので、まぁ、遅かれ早かれ、っていう気持ちもありますが。)


話を戻そう。そして、今やってる会社の幹部は、全員中国人で日本語が話せない。。。やばいやん。。。そんなメンバーと、私+もう1人の日本人幹部(中国語×)で一体感のある経営をいかにするか。同じミスは繰り返せない。


対策はというと、①あきらめないでコミュニケートすることと、②中国人幹部にきちんと情報が回る仕掛けを作ること。

①コミュニケートしながら、危機感を伝え続けるしかない。会議や雑談で。もう一名の幹部が結構おしゃべりで、心の交流を求める”熱い”タイプだから、ちょっとうまくいくんじゃないかな、とも思えてきてる。

②については、DBを活用し徹底的に行う。中国幹部も、今の会社の状況、やるべきことが、常に分かるようにする。2次的な効果としては、日本人が中国人に対して情報共有を徹底的にすることによって、逆に中国人幹部も得た情報は必ずみんなにシェアするようになりつつあります。中国人もメモを残し、ホウレンソウをやるようにし向けることができる。


よくなってきたかなと思いつつ、不安も常にある。信頼感の醸成が進まないことに対するイライラと不安の中、結果をチームとして出さねばならん。中国会社の経営はその不安との戦いだなぁとつくづく思います。


今週金曜日から日本の予定。7日〜8日は関東にて友達とビアライゼ98にて飲んだり、友達の結婚式に参加したり。9日以降は1週間大阪にてお仕事です。