タクラマカン砂漠縦断の旅・雑記

老朋友とタクラマカン砂漠縦断の旅。西域に思うこと。メモ・雑記。

ウイグル族(+12の少数民族
ウイグル族が60%以上の地区で中東やトルコ、はたまたヨーロッピアンな顔立ちの人々がほとんど。モンゴル人と漢民族が似ている、という要素はあるにしても、モンゴル自治区と比べて圧倒的に漢民族が目立たない。

完全に中国ではない場所に迷い込んだよう。

ウイグル族の話す中国語も、外国人が話す流暢な中国語に聞こえる。

田舎のウイグル民族の人たちの人の良さ、ウルムチのスリ天国。これをどう考えればよいのか?


宗教戦争イスラム

歴史観イスラム教エリアで、イスラム建築・モスク風の建物が多い。
西遊記の舞台となり、三蔵法師孫悟空を連れ歩いた場所ですから、当然仏教が栄えた場所ですが、10世紀から15世紀の間にかけて、仏教からイスラム教に改宗されています。

乾燥した土地柄、遺跡や仏像の保存状態はすこぶるよいのですが、偶像崇拝を禁じるイスラム教によってほとんどの仏像に傷が入れられたり、欧州・日本の探検家に持ち去られている状態で、とにかく、原型を伴っているもの(少なくとも素人が見る価値が感じられるもの)がほとんどない。特に、イスラム教徒に目潰しされているものがひどく、洞窟内の壁画に100もの仏様の絵が彫られていれば、200の目をすべて潰されている状態。宗教戦争イスラム教の激しさを物語る仏像破壊の跡として、非常に印象に残った。

敦煌のバッコウ窟の方が断然見る価値あり。


■砂漠
タクラマカン砂漠を縦断。タクラマカン砂漠の西南に位置するホータンから東北のクチャへ数百km。キャラバンは進めど、砂漠の景色は終わらない。西域大開発のため、防砂対策が施された縦断道路をかっ飛ばす。もはや死の砂漠ではない。

360度、砂と赤岩の山に囲まれると、それは火星かどこか違う惑星にいるような印象。

砂漠の真ん中に点々と存在し、砂と緑が共存するオアシスの不思議。水源確保のためのカレーズ。

砂漠キャンプ。真夜中に砂丘の頂上に登ると、風が舞う音しか聞こえない。他の音は全く聞こえない。これぞ、大自然の醍醐味。風が砂をとばし、砂丘が形をゆっくり変えていく。

砂漠の月夜のワイン。飲んだくれ。友。最高。

とにかく、また時間つくって書きます。