僕が旅に出る理由

nori_shanghai2006-10-13

僕らが旅に出る理由?

”遠くから届く宇宙の光 街中で続いてく暮らし、ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり、誰もみな手をふってはしばし別れる”。by小沢健二

”僕が旅に出る理由は、大体100個位あって、今宵の月が僕を誘っているということ(2つめ)” byくるり岸田



僕が旅に出る理由?

言わずもがな、旅とは人生。エンドレス。僕が旅に出る理由?んなもんない。断言する。
ただ、僕らは必死にもがき前に進む。旅を続ける。どんなに険しくてもね。


タクラマカン砂漠。古代、はるか大昔から、砂漠の干涸らびた街に灌漑システムを導入したトルファンのカレーズ。死の砂漠ですら、今は超安全。文明力?技術力? 宗教を超え、国家を超えて、生き残る少数民族ウイグル、モンゴルのたくましい人間力

人間ってすごいやん。だから前に進もうとするんだな。やるやん、人間。


ん?ちょっと待て。あのタクラマカンにそびえた赤い岩山に当たる優しい朝日を覚えてる?優しい顔にだまされちゃいかんよ、あれには人を寄せ付けない険しさが隠れている。

天山山脈の険しさを覚えてる?あの雲に突き刺さる神々しい山々、人間には絶対に超えられない壁。あんなに遠くにあるのにあの圧倒的な存在感。自然を甘く見るなよ、絶対。

だからこそ、未熟な人間が自然を制覇しようとする。タクラマカン砂漠も岩山も山脈も全部ため息が出るほど美しい。そして/だから険しい。


人間社会。人間が管理しても管理しても、起こり続ける不祥事。汚職、粉飾。ウソっぱちのビジネス、人生。がっくり。やっぱ人間ってたいしたことないやん。残念やけど。

人間社会ってのは、山登りのように失敗すれば崖の底に打ち付けられる訳じゃない。自然のような厳しい罰がないから、当たり前のことをする厳しさからすぐ逃げてしまう。その結果としての汚職、粉飾。

そう、だから人間社会で正しいことを続けることが難しい。だから、正しい仕事をしている人って輝いてる。


それが人間が険しい山に登り、僕らが正しい会社を創ろうとする理由。それぞれが上を目指す。難しいプロジェクトほど、集中力をみなぎらせる。そこに居るのは、周りに火をつけるリーダー。



僕はいつ、そうなれるのだろうか。僕が率いた登山隊で山の頂をいつ見れるだろうか。

強いて言うなら、それが僕にとっての旅。エンドレスな旅。



妻、家族、会社や朋友のおかげで、僕は新しいフェーズに進む。サポートなしでは進めない道。感謝。いつかお返し、できると思うから。


僕が旅に出る理由なんてなにひとつない。ただ、後悔しない旅に出よう、ということ。